技術記事

ナノ酸化アルミニウム粉末の表面改質方法

2024-05-20

ナノ酸化アルミニウム粉末は、高い表面積、高い熱安定性、優れた触媒活性などの独特の物理化学的特性により、特にナノテクノロジーの分野で広く使用されている材料です。ただし、ナノ酸化アルミニウムの表面特性は、多くの用途でその性能に重要な役割を果たします。したがって、特定の用途向けにその特性を改善するには、ナノ酸化アルミニウムの表面改質が不可欠です。今回は、ナノ酸化アルミニウムの効果的な表面改質方法の一つであるシランカップリング剤(KH-560)を使用した方法について説明します。


表面改質方法


表面改質法は、シランカップリング剤KH-560を用いてナノ酸化アルミニウムの表面を改質する方法です。 KH-560を水(pH7)中で60℃、1500r/分の撹拌速度で1時間加水分解した。加水分解後、KH-560 溶液をナノ酸化アルミニウム分散液 (40% エタノール) に KH-560:エタノール:水の比率 20:9:72 で添加し、40% 溶液を使用して pH 値を 4 に調整しました。酢酸。反応混合物を60℃で4時間撹拌し、次いで濾過した。得られた生成物をエタノールでよく洗浄し、60℃で3時間乾燥した。


修飾されたナノ酸化アルミニウムの特性評価


修飾されたナノ酸化アルミニウムは、吸油値、粘度、FTIR、およびSEMを測定することによって特性評価されました。 IRスペクトルは、KH-560がナノ酸化アルミニウム粒子の表面にうまくグラフトされたことを示し、ナノ酸化アルミニウムの表面改質が成功したことを示した。 SEM画像は、修飾されたナノ酸化アルミニウム粒子が滑らかなエッジを有し、明らかな凝集がないことを示した。修飾されたナノ酸化アルミニウムの吸油値は、未修飾のナノ酸化アルミニウムと比較して約43.4%減少した。さらに、複合材料の粘度は約 16.1% 減少しました。


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